あしあと

日々の記録

カタルーニャ独立問題の報道まとめ

こんばんは。

2017年の10月初め、カタルーニャでの独立運動が盛んに報道されていました。

日本人にとってはあまり馴染みがないので、正直あまり興味のわかない話題でもあるのですが、

何が起きているのか、どういう背景があるのか気になったので少し調べてみました。

2017/10/23日時点で報道されている記事を集めて簡単にまとめた内容ですので、

内容の正しさを保障できるものではないことをご了承ください。

より詳しく内容を知りたい方は、下記のリンク先を読まれることをお勧めします。

ざっくり概要だけで良いという方はリンク先まで読む必要はないと思います。

 

 

以前からカタルーニャ州の独立問題は存在していたそうですが、

10月の初めに入ってから急激に話題になりました。

カタルーニャ州住民投票が行われ、賛成が多数だと報道されていたのが初めだったように思います。

カタルーニャ、独立賛成9割 :日本経済新聞

 

どうやらカタルーニャの人々はスペインから独立したいらしいということはわかるのですが、そもそもどうして独立したいのかが気になったので

下記のリンク先からわかることをまとめます。

独立の機運が高まったのは、もともと一つの国家としてカタルーニャが存在していたことから始まっています。

中世に存在していた国家としてのカタルーニャは、近隣の複数の国が集まってスペイン王国を形成していましたが、独自の政治体制を持つ国家として存在していました。

その後、スペインの統一化の動きと対抗して内戦を繰り返す中で国家として消滅しましたが、産業の発展を経験して経済の中心地として存在し続け、

カタルーニャに独自の言葉や文化も残しながら、国家としての意識は持ち続けていました。

その後紆余曲折がありながらも1978年に自治権を認められ、

中央政府との合意の上で「自治憲章」を制定します。

 

しかし2000年代に入ってから再び中央集権化の動きが強まったため、

これに対抗してカタルーニャ側が新たな自治憲章を定めました。

新たな自治憲章も中央政府との交渉の中で断念した部分がありながらも制定することができたのですが、

この新自治憲章も結局2010年に憲法裁判所で憲法違反とされてしまい、

最近の独立機運の高まりにつながっています。

 

またカタルーニャの財政的な負担も理由の一つになっています。 

スペインの政治的な中心地はマドリードにあるのに対し、

経済的な中心地はカタルーニャにあり、GDPの2割ほどはこのカタルーニャで生み出されています。それまで農業が主流だったスペインの中で、カタルーニャでのみ綿工業の発展により経済が発展していった経緯があるためです。

 

カタルーニャの財政は毎年8%近くの赤字になっており、税金の負担が他の地域より多いのに、

社会保障の受益額は逆に他の地域より小さいとカタルーニャ州側の統計より発表されています。

州の国家財政への支払いと受け取りには、150億ユーロのギャップがあるとされているそうです。

こうした不公平さの例の一つとして、スペインではカタルーニャだけが高速道路が有料であったりと、

スペインの中でもカタルーニャ受けられるサービスだけが劣悪であることが挙げられています。

お金を払っているのに払った分の見返りがない、そういった不満が存在していたことも理由の一つになっているようです。

 

 10月の初めに行われた住民投票は、賛成が90%近くになりましたが、

投票率は40%程度だったそうです。

独立を支持していない人々はそもそも投票をしていないことも考えられるため、

住民投票自体にも賛否両論ありますが、

スペインの中央政府としては、経済の中心地を失うわけにもいかないので、

当然独立を阻止するために行動します。

カタルーニャ自治権の停止をチラつかせながら独立を撤回するよう働きかけることにし、

10/16に独立を宣言するか、撤回をするか回答を迫りました。

もし独立を宣言するつもりなら自治権の停止をするという脅し付きです。

カタルーニャ自治州側は、賛成多数の場合は間をおかずに独立宣言をするよう、

自治州の法律で定めていましたが、

スペインの中央政府が独立宣言を認めないことを見越して、

数週間の期間を置き、中央政府との交渉をするつもりでした。

しかし、中央政府側から16日までと期限を決められてしまったため、

時間稼ぎをした上での交渉はできないことになります。

結局16日になり、カタルーニャ州政府は独立を明言することなく、

2ヶ月間の交渉を呼びかけましたが、

中央政府は聞き入れず、自治権の停止を決定しました。

 

この問題に対して、EUは不干渉の立場を取っています。

カタルーニャ自治州にとって好ましい状況ではなく、

後にも先にも動けなくなってがんじがらめになっている印象です。

中央政府自治権の停止を決定し、カタルーニャ側もこれに猛反発したりと、

双方平行線のまま歩み寄る動きが今の所ないため、問題が長引きそうな様子になっています。

 

 

 

 

  

スペイン政府、カタルーニャで「来年1月に地方選」 最大野党と合意 :日本経済新聞2017/10/20

 

EU首脳、カタルーニャ独立問題への不干渉を明言 - BBCニュース2017/10/20

 

スペイン政府、カタルーニャ州の自治権を停止へ - BBCニュース2017/10/19

 

企業 脱カタルーニャ拡大 700社が州外に登記移転 :日本経済新聞2017/10/17

 

カタルーニャ州首相、独立明言せず 交渉期間2カ月要求 :日本経済新聞2017/10/16

 

カタルーニャ独立問題の現状 問題解決の糸口は未だ見えず,みずほ総合研究所,10/13

 

カタルーニャは独立宣言したのか スペイン首相、期限付きで説明要求 - BBCニュース2017/10/12

 

スペイン分裂 阻止できるか (写真=AP) :日本経済新聞 2017/10/11

 

QWERTY理論からみたカタルーニャ分離独立問題:システム変更への「期待」とその功罪 (1/2),10/10

 

カタルーニャ独立、EUが反対 (写真=ロイター) :日本経済新聞 2017/10/5 

 

カタルーニャ混乱への懸念 :日本経済新聞 2017/10/5

 

[FT]カタルーニャ独立派は頭を冷やせ(社説) (写真=ロイター) :日本経済新聞

2017/10/4

 

数日中に独立を宣言=スペイン・カタルーニャ自治州首相 - BBCニュース,10/4

 

カタルーニャ、独立賛成9割 :日本経済新聞2017/10/2

 

カタルーニャ独立問題に揺れるスペイン | 国際報道2017 [特集] | NHK BS1,2017/9/12

 

 

スペインにおけるカタルーニャ問題――なぜ今独立を求めるのか / 八嶋由香利 / スペイン近現代史 | SYNODOS -シノドス-,2016/6/23

 

カタルーニャでなぜ独立主義が高まっているのか?カタルーニャでの独立主義の高まりは我々に何をて息しているのか?,紀要,地域研究・国際学編,2016/3