株のスクラップ帳

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景気ウォッチャー調査とは

景気ウォッチャー調査とは、景気動向をつかむことを目的に、

内閣府が毎月25日から月末にかけて調査を行い、

翌月の8日前後に発表されるものです。

地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々の協力を得て、

地域ごとの景気動向を的確かつ迅速に把握し、

景気動向判断の基礎資料とすることを目的とする。 

 内閣府より

 

景気ウォッチャーとは誰のことを指すかというと、

タクシーの運転手やレジャー施設の職員、小売、飲食スタッフなど

「地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々」のことであり、

つまりは実際にその地域に住み暮している人で、町の様子がよくわかる人々です。

お店を構えて営業している人々などは同じ場所からの定点観測ができますし、

タクシーの運転手は町内を回っているのでまた違った意味でよく観察できるでしょう。

 

聞き取る内容はこれらの項目です。

町を普段からよく観察できる人々にアンケート形式で聞き取り調査を行います。

(1) 景気の現状に対する判断(方向性)

(2) (1)の理由

(3) (2)の追加説明及び具体的状況の説明

(4) 景気の先行きに対する判断(方向性)

(5) (4)の理由

(参考) 景気の現状に対する判断(水準

内閣府より

 

景気の現状はどうか?

また先行きの見通しはどうか?

そう判断した理由と、自由なコメントを、家計、企業、雇用の3つの分野で、

それぞれ関連する人々に質問を行います。

 

これらの3つの動向について、現状と先行きの見通しを5段階で判断し、

その結果をもとに数字で表しています。

50を超えれば景気が良い状態、下回れば景気が悪い状態だと判断できます。

また他の統計と違って自由にコメントも可能なので、

現場で働く人々の感覚に近く、より具体的な変化を知ることができます。

 

平成30年3月の景気ウォッチャー調査の結果の抜粋版を例に挙げてみます。

3月の現状判断DI(季節調整値)は、前月差0.3ポイント上昇の48.9となった。
家計動向関連DIは、飲食関連が低下したものの、サービス関連等が上昇したことから上昇した。企業動向関連DIは、非製造業が低下したことから低下した。雇用関連DIについては、低下した。
3月の先行き判断DI(季節調整値)は、前月差1.8ポイント低下の49.6となった。
家計動向関連DI、企業動向関連DI、雇用関連DIが低下した。
なお、原数値でみると、現状判断DIは前月差3.3ポイント上昇の51.7となり、先行き判断DIは前月差2.5ポイント低下の50.1となった。
今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「緩やかな回復基調が続いている。先行きについては、人手不足、コストの上昇、海外情勢等に対する懸念もある一方、引き続き受注、設備投資等への期待がみられる」とまとめられる。

 

景気の現状と先行きについては5段階で評価されるので、

それにならって数字で表されます。

この月でいえば、景気の現状は若干の改善はしたものの、

48.9なので50を下回っており、景気が良いとはいえない状態。

景気の先行きはすべての分野で悪化する見通しで49.6です。

最後にこの月の調査を総括し、コメントに触れられています。

これは抜粋版なのでかなり端折って説明がされていますが、

全体版を見てみることで、地域別の景気の判断や、

回答した人々の主体別にコメントを知ることもできます。

景気ウォッチャー調査が直接株価に影響するかと言われれば、

そんなことは無いでしょうが、毎月行われている調査でもあるので、

速報性があり、普段の生活から実感として生まれたコメントを読むことで、

景気の判断をするのに良い材料となるでしょう。