株のスクラップ帳

株に関することをメモしています

ウォール街のランダム・ウォーカー 〜株式投資の不滅の真理〜 1

ウォール街のランダム・ウォーカーという本を読んでいます。

途中で飽きることが多いのですが、

読んでいて飽きず、面白くてどんどん読み進めてしまう本に出会ってしまいました。

一部引用しながら印象に残った部分をメモしていきます。

 

バブルの語源

バブルの話は株式投資をしていようがしていまいが、

テレビをつけていれば必ずどこかで出てきますね。

バブルバブルともう耳タコのように聞かされた言葉ですが、

どうしてバブルと呼ぶのか考えたことがありませんでした。

まあ、泡のように消えることを指して言っているというのは知っていたのですが、

いつ頃からそう言われ始めたのか、どういう背景があったのかという所までは

この本を読んで初めて知りました。

きっかけはイギリスで 1711年に設立された南海会社という企業からでした。

当時のイギリスは国の借金である国債を、

全て返済することができるかどうかわからない状態でした。

国が借金が返せないとなったら一大事だったので、

南海会社という会社をつくり、その会社に国の借金を肩代わりさせます。

その代わり、南海会社だけに貿易の権利を与えたのでした。

その時の商品は奴隷。労働力は富の源泉と言われますから、

最低限の衣食住を与えてほぼタダ働きさせることができる奴隷は

当時は重宝されていたのでしょうね。

だから奴隷を商品として連れてくることができた、

ただ一つの会社として南海会社それは儲かったと思います。

利益が出れば株価が上がり、配当収入も得られるので、

もともと国債を買っていた人は株を持つことでもらえる配当金やその株価で、

理屈の上では国債を買うために払ったお金を取り戻せるということになりました。

そんなに儲かる株なら買いたいという人もたくさん現れます。

こういうことがあって株価が上昇し続けるという状況になりました。

その頃は南海会社以外にも多くの会社が株式を発行していたのですが、

それらの会社は事業がうまくいかず、泡のように消えていくことから

泡沫会社と呼ばれるようになりました。

株式の新規公開は企業が事業を行うために資金調達をするためのものです。

投資家は新規公開株を買うことで現金を企業に渡し、株を手に入れます。

逆に株式を発行した会社は株を投資家に渡して現金を手に入れることができます。

株式を使って現金を手に入れることがブームになっていたので、

実際に事業を行っていなくてもお金が手に入るだろうなぁと、

悪いことを考える人もいたことでしょう。

そういった詐欺的なことをする人々ばかりではなかったとは思いますが、

実際、会社として利益を上げられずに消えていくことが多く、

株価が急激に上昇した後、今度は暴落することも多かったようですね。

この泡沫会社が今で言うバブルの語源となっているそうです。

 

IPOについて

上記の項目と被る部分が多いですがIPOについて、

日本の株式市場では、IPO、つまり新規公開株に投資するのは

何も考えなくても良いほどに利益を出すことが容易な方法となっています。

いつかの日経新聞では新規上場した株式の初値は、

その9割近くが公募価格を上回っていたと報道されています。

つまりIPOに応募して当たりさえすれば90%の確率で儲かるという話ですね。

なのでネット証券やら大手証券やらで色々な証券会社で口座を開設し、

IPOの案件が出てきたら節操無く申し込みをする人もいますね。

実際それが儲かるのでIPOだけ狙っておくのが一番無難です。

まあ当然、配分が来ること自体それほど多くはないようですが。

以前、ロバート・キヨサキの「金持ち父さん、貧乏父さん」を読んでいた時に、

「新規公開株に投資するのは危険視されていたが、私はそうは思わず、

自分でその株式について調べながら投資していった。」

というようなことが書かれていて不思議にに思ったことがあります。

IPOは儲かることが多いのにどうして危険視されていたという前提で書いているんだろう?という疑問でした。

時代が違うからかなとその時は深く考えなかったのですが、

上記の南海泡沫事件がその原因だったんですね。

今回読んだ本の一節にこう書かれています。

「誰にも実態はわからないが、多大な利益の上がる事業を行う会社」を始めた無名の男だろう。この会社の発行目論見書には、前代未聞の利益が約束されていた。

普通、人から「何をしているかはわからないけど絶対儲かるから!」

とか言われてもコイツ俺を騙そうとしてんのかな。としか思わないじゃないですか。

ところが南海事件の頃は、新規公開株を買えば儲かることが当たり前だったので、

その会社の事業がどのようなものかを調べることなく買いまくっていました。

その中には、引用の中にあるように何をしているのかは全くわからないけども、

とにかく利益は出せると言って投資家を募っていた男がいたそうです。

そして首尾よく株式を売却できた後、だれも知らないうちに蒸発しました。

株の新規公開がブームになっていた頃は、2017年末のビットコインバブルのように

実情はわからないが誰もが上がるからと思い込んで買い続けていました。

あのビットコインの凄まじい値上がりにつられて買っていた人の中で、

ビットコインブロックチェーンがどんなものなのか、

説明できる人はほとんどいなかったと思います。

いくつか関連する本を読みましたが、正直今もよくわかりません。

その技術が役に立つものなのかはこれから分かることだとは思います。

断続的に仮想通貨が盗まれたという話は出てきますが、

ひとまず落ち着いたので将来の可能性にかけて少しだけ買ってみるというのは

意外とありかもしれませんね。あとは買ったことを忘れて普通に仕事を頑張る。

話が逸れましたが、南海泡沫事件の頃の新規公開ブームでは、

完全に騙し取ることだけを目的とした案件だけでなく、

真面目に事業を行おうとしていた会社も実際は利益を出せず、

すぐに消えていった会社が多かったという背景があったということでした。

今でこそ日本ではIPOは儲かるというイメージがありますが、

それはあくまで上場にかかる厳しい審査や、株式市場が整備されたおかげで、

昔と比べて公平な市場づくりが行われているからだということですね。

そんな歴史的背景があったのだからIPOは危険だというイメージが、

数十年前まではあったのかもしれません。

 

 

まとめ

他にも書きたいことがあるのですが、

とりあえず今回はここまでにしておこうと思います。

まだ読んでいる途中なので早く続きが読みたいです。

たくさんの人がオススメしていた本で以前から知ってはいたのですが、

本屋に寄った時にたまたま見つけたので買ってみました。

そのあと喫茶店で前書きだけ少し読んでみようと思っていたら、

これが面白くてそのまま閉店時間まで読みふけっていました。

どうしてもっと早く買っておかなかったのかといま後悔しています。